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Blog 一番星

雑記。ときどき日記。


 

 現在、本ブログには個人的なことを書いています。
  社会系の記事は「TAKAGI-1の目から」に、
  科学・技術系の記事は「TAKAGI-1の科学・技術的日々」に書いています。
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機能を果たす設計解が見つかると、設計者は、設計を科学的に発展させなくても直感的な改良(エンジン出力の増大など)によって、機械の性能を上げることができる。

科学から設計者へ技術が移転する速度は、かなりの割合で設計者側の必要性によって決まってしまう。つまり、設計仕様次第なのである。

設計仕様が経験がある領域から逸脱する場合、経験ある設計手法では、設計仕様を満足する設計解が見つからないかもしれない。そのような場合に、設計者は科学に向かい合う。
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技術者が作った実際に機能を果たす機械を目の当たりにして、科学者が研究に参画するようになる。

そのような科学者は、科学を大いに発展させ、加えて、設計者への科学の技術移転の橋渡し役を果たすようになる。

補足:
機械には設計技術と操作技術がある。操作技術は実機がないと獲得できない。また、操作技術は制御・操作系の設計技術に活かされる。
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以下の性質をもった実験装置によって、新たな知見が獲得され、従来の誤った知見が棄却される。

 ・性能に関わる変数を表現できる実験装置

 ・誤差を含む係数を使って計算しなくても、得たい値を得られる実験装置
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この文章では、「設計技術」という言葉を「実際の設計に用いることができる知」という意味で使用している。それは、設計解からその性能を正確に予測するための知である。設計者によってその知が繰り返し利用されれば、完全な「設計技術」になる。

設計は下流に位置する。下流に水が流れるためには、上流(:科学)に水が流れなければならない。この文章では、下流の設計を目的、上流の科学を手段だと捉えている。


● 設計技術発展の方法(1) : 実験装置を発展させる

以下の性質をもった実験装置によって、新たな知見が獲得され、従来の誤った知見が棄却される。

 ・性能に関わる変数を表現できる実験装置

 ・誤差を含む係数を使って計算しなくても、得たい値を得られる実験装置


● 設計技術発展の方法(2) : 実機を作り、機能させる

技術者が作った実際に機能を果たす機械を目の当たりにして、科学者が研究に参画するようになる。

そのような科学者は、科学を大いに発展させ、加えて、設計者への科学の技術移転の橋渡し役を果たすようになる。

補足:
機械には設計技術と操作技術がある。操作技術は実機がないと獲得できない。また、操作技術は制御・操作系の設計技術に活かされる。


● 設計技術発展の方法(3) : 科学に向かい合う

機能を果たす設計解が見つかると、設計者は、設計を科学的に発展させなくても直感的な改良(エンジン出力の増大など)によって、機械の性能を上げることができる。

科学から設計者へ技術が移転する速度は、かなりの割合で設計者側の必要性によって決まってしまう。つまり、設計仕様次第なのである。

設計仕様が経験がある領域から逸脱する場合、経験ある設計手法では、設計仕様を満足する設計解が見つからないかもしれない。そのような場合に、設計者は科学に向かい合う。
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設計とは、要求性能を大きさ・形・材質の組み合わせに変換する逆解析である。逆解析手法が貧弱であるため、設計では仮に置いた設計解から性能を予測する行為が繰り返し行われる。

よって、モノを設計するには、正確な予測を繰り返し行える必要がある。

正確な予測を繰り返し行える状態とは、以下からなる。

 ・正確に予測できる手法を得ている状態。

   つまり、正しい式(演算子は何か[1A]、何が変数か[1B])、正しい係数の値[1C]を得ている状態。

 ・予測を繰り返し行える状態。

   つまり、予測の条件・結果が、設計者にとって使いやすい形に表現されている状態。[2]
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